日本金融監査協会--The Institute of Financial Risk management and Audit--

日本金融監査協会は、ガナンス改革とサステナビリティ経営の実現のため、高度な人材の育成を支援します。

日本金融監査協会 

設立会員(代表)

碓井 茂樹

ホームページ https://www.ifra.jp/

■設立・活動の目的

日本金融監査協会は、2011年3月、約60名の有識者、実務家が集まり、主に金融の分野で、ガバナンス、リスクマネジメント、監査に関わる高度な人材の育成を支援する専門機関として設立されました。

サステナブルな成長を実現するためには、取締役会とリスク管理部門、監査部門が、それぞれの役割・機能を発揮できるように、ガバナンスの態勢を整え、専門人材を育成、配置していくことが必要です。

日本金融監査協会は、ガバナンス改革と専門人材の育成を支援することを目的に活動をしています(非営利目的)。

■提言活動

日本金融監査協会は、2013年6月、リスクガバナンス研究会を立ち上げ、国際社会におけるガバナンス改革の潮流の調査研究に着手しました。金融界の有識者、実務家および監督当局の協力を得ながら、ガバナンスのグッド・プラクティスを考えてまいりました。

2021年4月、「ガバナンス改革 3つの提言~経営環境の激変を乗り切るために」を公表し、正しい「3線」モデルの構築を推奨しています。

▽ガバナンス改革 3つの提言~経営環境の激変を乗り切るために

提言① (取締役会)
社外取締役を取締役会の過半数とする。社外取締役が監督・監査の中心的役割を担う態勢を整備する。

提言② (リスク委員会、リスクマネジメント機能)
取締役会のなかにリスク委員会を設置する。経営者と社外取締役が協議のうえでリスクアぺタイト・フレームワークを構築、組織内に展開し、経営の理念・計画・目標の実現を図る。

提言③ (監査委員会、監査機能)
社外取締役から構成される監査委員会の下で、監査役監査と内部監査の機能を一体化する。専門人材・予算を確保し監査機能を高める。

(資料)https://www.ifra.jp/pdf/2021/0/81_web.pdf
(視聴)https://player.vimeo.com/video/559595638

▽正しい「3線」モデル(Three Lines model)

■大規模ウェビナー参加者投票

「次に求められるガバナンス改革は何か?」

2023年1、2月には、「日本のガバナンス改革は道半ばである」との認識を共有する有識者、実務家の方々にご登壇をいただき、3日間4セッションにわたる大規模ウェビナー「日本のコーポレートガバナンス~ステージアップに向けて」を開催いたしました。

「改訂CG コードを超えるガバナンス改革とサステナビリティ経営の実践」について提言を行いました

(記事)https://www.nikkinonline.com/article/79106

参加者は延べ470名に上りました。参加者の皆さんに「サステナブルな成長のため、次に求められるガバナンス改革は何か」を投票してもらいました。
その結果は下表のとおりですが、回答トップは、「監査機能の独立性・専門性の確保(社外取締役、社外監査役が監査の専門スタッフを直接指揮する態勢整備)でした。6割を超える方が次の課題との考えを示しました。

「客観的な経営実態の把握こそがガバナンスの基礎となる」との認識が広がり始めたことを実感させる結果でした。

▽参加者投票(複数回答可)

「サステナブルな成長のため、次に求められるガバナンス改革は何か」
  平均%
監査機能の独立性・専門性の確保(社外取締役,社外監査役が、監査の専門スタッフを直接指揮する態勢整備) 63
取締役会議長と代表取締役社長の分離 57
監督者として能力、覚悟のある社外取締役の選任 53
組織のカルチャー、職員のマインドセットの変革プログラム (掛け声だけではない具体的な施策) 51
取締役会による監督の枠組みの構築(RAFなど) 45
社内取締役の人数を削減、社外取締役の過半数確保 43
グループガバナンスの態勢整備(3線モデルのグループ全体への拡張) 39
組織の経営理念、目的の実現に役立つ「3線」モデルの構築 35
改革に取り組む経営者の指名(指名方法の見直し、透明化)を含む 27
社外取締役が中心のリスク委員会,サステナビリティ委員会等の設置 25
開示の記載内容と投資家との対話の充実 24
役員報酬のあり方と開示の充実 17

(解説URL)https://player.vimeo.com/video/797703622?h=62a956e119
(視聴コード)20230005

■研究会、研修セミナー、ウェビナー、WEB配信

取締役、監査役、企画・リスク管理・監査各部門の部門長、シニアな管理者を対象にして、金融の将来やガバナンス改革の方向性に関するエグゼクティブ・セミナーを開催しています。

▽エグゼクティブ対象のセミナー
 ・金融の将来
 ・日本のコーポレート・ガバナンス
 ・日本の監査を考える   など

また、ガバナンス事務局、企画・リスク管理・監査部門の実務担当者を対象にして、業務に役立つ研修セミナーを提供しています。

▽実務担当者対象の理論と実践セミナー
 ・ガバナンス入門
 ・リスクマネジメント入門、リスクアペタイト・フレームワーク入門
 ・内部監査入門、金融内部監査の実践テクニック 
 ・アジャイル監査の実務
 ・IT監査の実務
 ・DXとサイバーセキュリティ
 ・コンダクトリスク、リスクカルチャー ほか、各種テーマのセミナー

年間30回以上の研修セミナーを開催。年間の参加者数は延べ1,000名を大きく超えています。コロナ禍にあって、リアルタイム・ウェビナー、オンデマンドWEB配信をはじめました。現状、50以上のWEB配信コンテンツがあり、常時、ホームページから視聴可能です。

■社外取締役、社外監査役の活動支援(年会費・受講費無料)

ガバナンス改革の進展とともに、社外取締役・社外監査役の役割拡大、機能強化を求める声が高まっています。社外取締役、社外監査役は、リスクマネージャー、内部監査人と一致協力して、ガバナンスの実効性を高めていくことが期待されています。

日本金融監査協会では、業種・業態を問わず、会員登録していただいた社外取締役・社外監査役の方々に年会費および研修セミナーの受講費を全額無料としています。

ご要望に応じて、社外取締役、社外監査役を対象にした研修セミナーを新規に企画し、無料で提供してまいります。個別のご相談にも応じます。

社外取締役、社外監査役の方々には、日本金融監査協会の活動を知っていただき、是非、ご利用いただきたいと思います。

■講師の派遣、セミナー企画・運営サポート、研究会等の事務局

会社・団体等が主催する研修セミナー等に講師を紹介・派遣しています。
会社・団体等が主催する研修セミナー等の企画・運営を支援・サポートしています。
そのほか、自主的な研究会、情報交換会などの事務局もお引き受けしています。
※会員には会員割引、無償サポートを行っています。

■遠慮なくお声がけください。

金融激変のなかで、今後どうなるのか、どうすればよいのか、皆様とともに考えてまいります。

ガバナンス、リスクマネジメント、監査の高度化、サステナビリティ経営などに関して、お役に立てることがあれば、ご支援・サポートをいたします。

遠慮なく、事務局まで、ご連絡、ご相談ください。

(連絡先)info@ifra.jp

Institut für Personalforschung - Entwicklung